屋久島研究講座とは
屋久島は太古の自然環境がそのままの形で今も残されており、1993年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
屋久島は、世界中からの注目を集めており、貴重な研究材料の宝庫なのです。
屋久島環境文化財団では、研究者ネットワークの運用事業の一環として、屋久島をフィールドとしている研究者や屋久島に関する知識を有した識者の方々などを講師として、町民を対象に、屋久島の自然や文化などに関する講演を年に4回開催してます。
ご興味のある方はぜひ、ご参加ください。
過去の研究講座
令和2年度第1回屋久島研究講座
〈演 題〉 「越境汚染物質・最前線としての屋久島」
開催日 | 令和2年12月12日(土) |
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講師 | 篠塚賢一(福岡工業大学環境科学研究所) 永淵 修(福岡工業大学環境科学研究所) |
対象者 | すべて |
参加者数 | 157名(内受講証明書発行29名) |
内容 | 環境汚染は人新世の産物である。環境研究では、循環の概念が広く用いられており、特に生物地球化学的循環は、汚染物質の発生・運命・輸送・沈着等の研究に関連している。 ここでは、汚染物質の屋久島への輸送・沈着・効果を中心にフィールド調査の結果を報告する。 |
令和2年度第2回屋久島研究講座
〈演題〉「屋久島の植物多様性:最新の研究成果から」
開催日 | 令和2年12月13日(日) |
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講師 | 海老原淳(国立科学博物館・植物研究部) 末次健司(神戸大学・理学部) 奥山雄大(国立科学博物館・植物研究部) 矢原徹一(九州オープンユニバーシティ) |
対象者 | すべて |
参加者数 | 182名(内受講証明書発行25名) |
内容 |
屋久島には約80分類群(約50種+約30変種)の固有植物が知られており、植物相の固有性がきわめて高い。これらに加え、屋久島以外には少数の自生地しかない準固有植物や、日本では屋久島にしか自生しない希少植物がある。今回のテーマセッションでは、これらの固有植物・希少植物の分類・生態・進化に関する最新の研究成果を紹介する。 |